朝倉 泉 テープ (2)/5
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それでは、祖母の話はこれくらいにしまして、次は私の犯罪計画の方に 移りたいと思います。 まず、私がこの殺人の決意をしたというか、計画を立てたのは、昨年 (高校1年)の夏休みであります。どういう計画かといいますと、私は早 稲田大学の高等学院に在学しているわけで、希望する早稲田の学部に入れ るのです。ですから、早稲田の理工学部に入って、物理や化学を一生懸命 勉強して、爆薬の作り方を覚えて、それで大量殺人を行おうと思ったわけ です。 ですから、それまでは手を抜いていた数学や物理や化学の勉強を夏休み の後半からやり始めたのです。 そうしますと、2学期には数学IAの点が20点も上がって、84点、 数学IBは12点上がって72点、物理などは20点上がって90点にも なったのです。化学は一学期89点が79点に下がりましたが、これは、 外国旅行に行っていた先生が戻ってきて、厳しい採点をするようになった ためで、総合的にみますと、79点はむしろ上がったとみるべきです。 こういうふうに、私は理工学部に入って爆弾を造って人を殺そうと思っ ていたわけです。 ところが、11月の終わりになると、とてもそれまで待っていられなく なって計画を練り始めたわけですが、これを私の発作的犯行ととられたく ないために、同級生たちに冗談めかして、「人を殺したらどうだろうか?」 といっておったわけです。 さて、え−、犯行予定日は、初め2月10日、11日、12日の連休を 予定したのですが、それが途中で持ち切れなくなって、1月の13日、1 4日、15日の休みを利用して、いろいろと計画を立てました。 まず、13日の土噂日。これは家族の殺害です。えー、後ろからカナヅ チで叩いて気絶させて、その後で延髄を包丁か釘でぷっ刺して殺したあと、 祖母の部屋に死体をみんな集めますね。それから首や手足を切断して・・・。 もちろん、素手でやるのけ気持ちが悪いからビニール手袋をはめてね。で も、これはやめました。というのは、これをやるには相当の心構えが必要 だと思って、学校の図書館で人間の内臓の写真を見たら、僕にはとてもで きないと気づいたので、それはやめたわけです。その代わり、包丁で1人 につき100回刺すということにしたのです。多少、むごたらしさには欠 けますが・・・・。これで13日の仕事は終わりますね。
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