朝倉泉 自宅 自室
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■ 自宅
自宅は、世田谷区砧の閑静な住宅街にあり、2階建てである。 以前は、泉、父母、妹は、庭の広い祖父の家の庭に平屋建ての別棟を建 てて住んでいた。しかし事件の5年前に改築し、祖父母と一緒に住むよう になった。2階には5室あり、家族が1室ずつ使っている。祖母は、改築 にあたり、泉の部屋の隣室を選び、泉と祖母の部屋だけが
壁に特別の引き 戸
をつけ自由に出入りできるように注文した。
■ 自室
泉の自室は、4畳半。 祖母の部屋との引き戸の周りに、10数個の落書きが書かれてある。
「くそたればばあ」 「おせっかいやき」 「くそばばあ、死んでしまえ、うらみをこめて」 「しつこい せわやき」 「私のおばあさんは気ちがいです」
(筒井康隆の本から取った言葉)
「変態」 「世田谷区で、母親が息子をホウキで撲り殺しました」 「X学園万歳」
(
X学園
とは、泉が通っていた塾である)
「ばかやろう」
この他、
母親に抗議する自作の詩
なども書かれていた。 落書きは、黒のフェルトペンやボールペンで書かれ、3センチ余から大 学ノートくらいの大きさの字体である。 この落書きは、中学3年(2年という報道もあり)のころから書き付け られており、祖母や母も見ていた。家族は、この落書きを冗談・ある種の 愛情の表現と受け止めており、祖母は、「泉ったら、私のことめちゃくち ゃに壁に書いてるよ」と笑っていた。 泉の友人が、泉に対し、なぜ消さないのだ、と尋ねると「これを見てい ると気持ちがスーッとするもの」と答えた。しかし事件前は母に「上に紙 を貼って消そうか」と話していた。 また壁には、自ら指を剃刀で傷つけ、その血でつけたシミがいくつか残 っている。 蛍光ランプには、夜光塗料で「死ね」と書かれてある。これは、毎晩ふ とんを直しに来る祖母に対して書かれたものである。窓ガラスのほこりに も「死ね」と書かれてある。 事件当時は足の踏み場もないほど散らかっていた。
■ 部屋にあるもの
机(引き出しに、眼鏡、定期券、学生証) カレンダー 時間割 ベッド 本棚
読んでいた本
壊れかけたレコードプレイヤー ポスター、ゲーム等はなかった。 天井裏は外せた。見つかってはならない物は、ここに隠していたようだ (事件後、遺書のコピー三部と漫画巨人の星全巻が天井裏から発見された)。
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愛読書、映画、本多勝一に対する態度